記事の監修
管理栄養士
亀崎智子
亀崎.智子(かめざきさとこ)管理栄養士・マスターファスティングコンシェルジュ「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。
数ある「腸によい」と言われる食品の中でも、特に生活の中に手軽に取り入れやすいのが「オリゴ糖」。
ハチミツなどと比べると人工的なイメージかもしれませんが、母乳にも含まれ、実はわたしたちが赤ちゃんの頃から親しんでいる成分です。
今回は、「オリゴ糖が便秘に効くって本当?」「赤ちゃんでも食べられるの?」「ダイエットに使える?」といった、オリゴ糖についてのさまざまな疑問について調べました。
もくじ
オリゴ糖とは?
糖質には種類がたくさんありますが、その中で最小単位となる「単糖」が2~10個程度(一般的には3個以上)結びついたものを「オリゴ糖(Oligosaccharide)」と呼びます。
人の胃や小腸では消化されにくいため大腸まで届き、乳酸菌やビフィズス菌などのエサとなって善玉菌を増やす働きがある「プレバイオティクス」の一種です。
オリゴ糖は母乳やはちみつ、大豆、さつまいもなど自然界のさまざまなものに含まれています。
市販のオリゴ糖にはシロップタイプのものと、顆粒タイプのものがあります。
顆粒タイプのものは純度が高い反面、湿気を含むと固まりやすいという特徴があります。
シロップタイプはどんな料理にも使用しやすい一方で、オリゴ糖が含まれる割合は顆粒タイプに劣ります。
どちらもさっぱりとしたさわやかな甘みが特徴とされています。お好みで選んでみてください。
オリゴ糖の種類
オリゴ糖にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
一般的にオリゴ糖シロップなどでよく使われているのは、「フラクトオリゴ糖」「大豆オリゴ糖」「ラフィノース(ビートオリゴ糖)」「ガラクトオリゴ糖」「イソマルトオリゴ糖」の5種類です。
主なオリゴ糖の種類 |
特徴 |
フラクトオリゴ糖 |
・玉ねぎ、アスパラガス、ごぼうなどに含まれる
・ショ糖から作られる
・淡い甘み(砂糖の30~60%)
・難消化性 |
大豆オリゴ糖 |
・大豆やマメ科植物に含まれる
・大豆から作られる
・砂糖に近い甘み(砂糖の約70~80%)
・難消化性 |
ラフィノース |
・てんさい(砂糖大根、ビート)から作られる
・オリゴ糖の中でも最も早くビフィズス菌のエサとなるといわれている
・上品な甘み(砂糖の約20%)
・難消化性 |
ガラクトオリゴ糖 |
・母乳や牛乳に含まれている
・乳糖から作られる
・あっさりとした甘み(砂糖の約20~35%)
・難消化性 |
イソマルトオリゴ糖 |
・他の糖類に比べて熱や酸に強い
・ハチミツや味噌、しょうゆなどの発酵食品に含まれる
・トウモロコシから作られることが多い
・まろやかな甘み(砂糖の約20~50%)
・オリゴ糖の中ではカロリーが高め
・消化性(一部が難消化性) |
「難消化性」のオリゴ糖は、胃や小腸で消化・吸収されにくく、大腸までそのまま届いて善玉菌のエサになります。
「消化性」のオリゴ糖は、人の消化酵素による消化が起こりやすいため、大腸まで届く量が少ない(難消化性のオリゴ糖と同様の効果を得るためには分量が多く必要とされる)ようです。
オリゴ糖を含む食品・食べ物
オリゴ糖を含む食品には、豆類・野菜類・果物類があります。
特にオリゴ糖を多く含むといわれている食材とその含有割合は次のとおり。
オリゴ糖を含む食材 |
オリゴ糖の含有割合 |
きなこ |
7.0% |
ごぼう |
3.6% |
玉ねぎ |
2.8% |
はちみつ |
1.5% |
蒸し大豆 |
1.4% |
にんにく |
1.0% |
バナナ |
0.3% |
参考文献:
レファレンス協同データベース
きなこは大さじ1杯で8.0gとして、大匙2杯食べても摂取できるオリゴ糖は1g程度。
ごぼうは1食60gとしてオリゴ糖摂取量は2g程度。
はちみつは20g食べてもオリゴ糖摂取量は0.3g程度です。
1日に摂取するオリゴ糖の目安はは2g~10gと言われているので、食品中に含まれているオリゴ糖だけで効果が実感できるほどの量を摂るのは難しいといえます。
しかし、調理の方法でオリゴ糖の含有量を増やすこともできます。
オリゴ糖は単糖が結合した状態のもので、さらにオリゴ糖が結合したものがデンプン。
そこで、でんぷんを酵素によって分解することによってオリゴ糖を増やすことができるのです。
でんぷんを分解する酵素は40~50度で活発になるので、例えばごぼうを40~50度のお湯に漬けてから調理するなど工夫をすればオリゴ糖を増やすことができます。
また、大豆やごぼうなどは食物繊維も多く、オリゴ糖効果だけでなく食物繊維による効果も期待できます。
腸をきれいにしたい方、便秘を改善したい方にとっては、積極的に摂り入れてもらいたい食材です。
てんさい糖は体に悪い?カロリーや糖尿病に対する効果も検証しました
てんさい糖の最大の特徴はオリゴ糖を含んでいること。そんなてんさい糖の製造過程や他の砂糖との違い、さらにてんさい糖に含まれるオリゴ糖で得られる効能もくわしくご紹介しています。
てんさい糖は体に悪い?の記事を見る
オリゴ糖の効果効能
「腸によい」「お腹にやさしい」などといわれるオリゴ糖。その効果が認められ、特定保健用食品(トクホ)にも使われています。具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
-
-
オリゴ糖の効果効能1
善玉菌を増やし腸内環境を改善する
-
人の腸内には約100~1000種もの細菌がいて、体調を整える働きをする「善玉菌」と不調の原因となる「悪玉菌」、優勢なほうの味方をする「日和見菌」に分かれています。
オリゴ糖が栄養源となり数を増やすといわれているのは、「善玉菌」の中でも多勢を占めているビフィズス菌。実際に、摂取により便の中のビフィズス菌数が増加することが確認されています。

ビフィズス菌は、赤ちゃんの腸の90%を占めるといわれる善玉菌の代表です。
人の腸で増えると乳酸や酢酸を作り、腸内環境を酸性にして悪玉菌の数を減らします。
ビフィズス菌にもさまざまな種類があり、効果は種類によりますが、便秘・下痢などを防ぐ整腸作用のほか、全身で次のような効果があるとされています。
- ・葉酸などのビタミンB群を作る
- ・病原菌の侵入を防ぐ
- ・小腸の免疫系を刺激し、免疫力を高める
- ・O157が作る毒素から腸管を守る
また、自然な排便リズムを促すとして、病院などで便秘対策に利用されることもあるようです。
-
-
オリゴ糖の効果効能2
オリゴ糖は虫歯を作りにくい!
-
オリゴ糖は、その多くが虫歯の原因であるミュータンス菌のエサとなりにくく、虫歯を作りにくい“難う蝕性糖質”であるといわれています。
効果は種類によって違い、中には「パラチノース」のように全く虫歯を作らないとされるものもあります。
現在は腸に対する効果が注目されているオリゴ糖ですが、もともとは虫歯を作りにくい甘味料として開発されたそうです。

ただし、市販のシロップを使う場合はオリゴ糖以外の糖類も含まれている可能性があるので、しっかり歯みがきしてくださいね。
-
-
オリゴ糖の効果効能3
オリゴ糖は血糖値を上げにくい
-
難消化性であるオリゴ糖は、胃や小腸で消化されないため、糖質として吸収されることはありません。
そのため食後の血糖値もほとんど上がらないのでインスリンが分泌されず、糖尿病の予防にも期待ができます。
実際に、難消化性のひとつであるフラクトオリゴ糖を摂取しても、血糖値、血中インスリンに影響がないことがわかっています。
-
-
オリゴ糖の効果効能4
ミネラルの吸収を促進する
-
オリゴ糖を摂取することによって腸内のビフィズス菌が増えると、短鎖脂肪酸という成分がが作られて大腸内のpHが低下します。
これによって、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが溶けやすくなり、細胞への吸収が促進されるとされています。
ふだんの食事からカルシウムなどを、より効率よく摂取できるということですね。
参考文献:
難消化性糖質 (フラクトオリゴ糖) のミネラル吸収促進作用
-
-
オリゴ糖の効果効能5
免疫力を高める
-
オリゴ糖を摂取することによって、腸内のビフィズス菌が増えるのは先ほど説明したとおり。
そしてビフィズス菌には病原菌が腸内で増殖するのを抑制して、私たちのカラダを病原菌の感染から守る働きがあります。
つまり、オリゴ糖を摂取することで、間接的に免疫力を高める効果が期待できるというわけです。
参考文献:
ビフィズス菌の有用性とその研究周辺
-
-
オリゴ糖の効果効能6
便臭を改善する
-
オリゴ糖は血糖値コントロール・糖尿病対策によい?
難消化性のオリゴ糖はヒトの消化酵素で分解されないため、胃や小腸で糖質として吸収されず摂取後もほとんど血糖値を上げません。
血糖コントロールや糖尿病に悩む方の大きな味方となるでしょう。
難消化性オリゴ糖は、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラフィノース、ガラクトオリゴ糖など。
イソマルトオリゴ糖は一部が消化性であるため、血糖値を上げてしまいやすいので摂取量には注意してください。
また、市販のオリゴ糖シロップなどには他の糖質が含まれている可能性もあるので、血糖が気になる方は顆粒タイプのオリゴ糖を使うことをおすすめします。
服薬中の方は主治医やかかりつけの医療従事者に相談するとよいでしょう。
低GI(糖化指数)。ダイエットに効果的?な低GI食品とは
近頃よく耳にするようになった「GI」。
ある食品を食べたときの血糖値の上がりやすさを表す数値です。
この記事ではGIというものの基礎知識から、低GIな食品・おやつの一覧まで、低GI生活をくわしくご紹介しています。
低GI(糖化指数)。ダイエットに効果的?な低GI食品とはの記事を見る
ダイエットに使える?──オリゴ糖の糖質とカロリー
難消化性オリゴ糖は糖質として吸収されることはない……と聞くと、ノンカロリーだと思う方もいるかもしれませんが、オリゴ糖はノンカロリーなわけではありません。
砂糖や他の甘味料とオリゴ糖のカロリーを比較してみました。
甘味料の種類 |
1gあたりのカロリー |
白砂糖 |
4kcal |
はちみつ |
2.9kcal |
メープルシロップ |
2.5kcal |
オリゴ糖 |
2~3kcal |
オリゴ糖のカロリーは、種類にもよりますが、だいたい砂糖の1/2~3/4ほどのようです。
消化性(一部難消化性)のイソマルトオリゴ糖よりも、難消化性のオリゴ糖(フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフィノースなど)の方がカロリーが低いとされています。
ダイエットをしたい場合は、砂糖の代用としてオリゴ糖を取り入れるのもいいですね。
また、オリゴ糖は血糖値を上げないという点もポイント。
難消化性オリゴ糖は血糖値を上げないため、脂肪を増やすインスリンを分泌させません。
インスリンは糖を脂肪として貯め込む働きがあるので、インスリンが分泌されなければ脂肪の増加を防ぐこともできます。
太りにくい甘味料であるといえるでしょう。
ただし、甘みが砂糖よりも弱いため、カロリーが低いと思って大量に使うと太る原因に。
砂糖と同じ甘さにしようとするのではなく、オリゴ糖のさわやかな味を楽しむようにしてください。
オリゴ糖は便秘解消にも効果的?
オリゴ糖は腸内の善玉菌(ビフィズス菌)のエサになり、おなかの調子を整えることが知られています。
実際に便秘気味だと自覚している男女を対象にして行われた調査では、オリゴ糖を1週間飲むことで便通が有意に改善されたという報告も。
なお、この調査で被検者が摂取したオリゴ糖の量は1日あたり5.0gとされています。
便秘にお悩みの場合は、1日5gをめやすにオリゴ糖を摂取してみるのが良いかもしれません。
参考文献:
β1-4系ガラクトオリゴ糖の摂取が便秘傾向の健常人の便通及び便性改善に及ぼす影響
オリゴ糖は下痢の改善にも
「おなかの調子を整える」という意味では、オリゴ糖は便秘同様、下痢の改善にも効果が期待できます。
入所者の下痢の改善を試みてオリゴ糖を導入した介護老人保健施設では、実際にポジティブな変化があらわれたケースも複数あるようです。
オリゴ糖の食べ方──赤ちゃんでもOK?
オリゴ糖おすすめの食べ方は?
オリゴ糖と一緒に食べるのにおすすめなのは、なんといってもヨーグルト。
生きた菌を含む「プロバイオティクス」であるヨーグルトは、菌のエサとなる「プレバイオティクス」であるオリゴ糖と相性抜群です。
オリゴ糖だけでは甘みがもの足りない、という方はバナナやりんごなど、食物繊維の豊富な果物を一緒に使うといいでしょう。
オリゴ糖は料理にも使えます。
タレに入れたり、和え物やドレッシングなどの甘みづけに使うのもいいですね。
煮物などに砂糖の代わりに使うこともできますが、2~3時間以上加熱するとオリゴ糖の量が減少する場合があるため、長くは加熱しないようにしてください。
食べる時間やタイミングも気になるところですが、基本的には、食品なのでいつとってもかまいません。
ビフィズス菌を増やす働きは、どのタイミングで摂ってもあまり変わらないそうです。
摂りやすいタイミング、続けやすい時間に摂るといいでしょう。 また、オリゴ糖を摂り入れる時には、別メニューとしてでも大丈夫であるので、乳酸菌が豊富に含まれる伝統的な製法で作られた漬物や味噌、キムチ、ザワークラウトなどを食べることもおすすめです。
赤ちゃんでも食べられる?
オリゴ糖は母乳にも含まれている成分ですので、便秘気味の赤ちゃんにも安心して食べさせることができます。
赤ちゃん向けの商品も市販されていますので、初めての場合はそちらを選ぶのも良いでしょう。
なお、赤ちゃんの1日あたりの摂取量のめやすは0.5g~1g程度。
粉末状のオリゴ糖を粉ミルクや白湯(さゆ)に混ぜて飲ませてあげるのがおすすめです。
オリゴ糖は虫歯の原因になりにくいため、離乳食開始前のミルクや母乳しか飲んでいない赤ちゃんにも安心して使えるのも嬉しいポイント。
ただし、乳児用の商品ではない場合は別の甘味料が添加されているケースがありますので、成分表示をしっかり確認するようにしましょう。
妊婦さんでも食べられる?
オリゴ糖は赤ちゃん同様、妊婦さんも安心して摂ることのできる成分です。
妊婦さんへの整腸作用や便秘改善の効果についても、ポジティブな研究報告が出ていますので、悩んでいる場合は一度試してみてはいかがでしょうか。
参考文献:
妊娠5~7ヶ月の妊婦における乳糖果糖オリゴ糖摂取期および非摂取期の腸内細菌叢の解析―T-RFLP法と培養法による検討―
オリゴ糖で妊婦や赤ちゃんの便秘解消|目安量や摂取方法をご紹介
オリゴ糖は、妊婦や赤ちゃんの腸内環境改善にぴったり。この記事では、オリゴ糖摂取の目安量やレシピをご紹介しています。赤ちゃんに与える際の注意点やオリゴ糖の選び方、副作用についても触れていますので、腸活にぜひお役立てください。
オリゴ糖で妊婦や赤ちゃんの便秘解消の記事を見る
オリゴ糖に副作用はある?
さまざまな健康効果を持つオリゴ糖ですが、摂りすぎは禁物です。摂取時の体調によってはお腹がゆるくなったり張ったりする副作用が出ることもあるので注意しましょう。
市販されているオリゴ糖の有効摂取量は一日あたり2~10gとされています。
急にたくさんとると上記の副作用につながる可能性があるとして、厚生労働省のWebサイトではそのような場合に次のような食べ方を推奨しています。
- ・1回の量を2~3回に分けて摂取する
- ・1日あたりの摂取量を減らして数日間かけて推奨されている摂取量まで増やす。
オリゴ糖の選び方
オリゴ糖には沢山の種類があるため、自分の腸内のビフィズス菌と、どのオリゴ糖とが相性が良いのかは飲んでみないと分からないのが正直なところです。
それをふまえたうえで、初めての方におすすめなのは、さまざまな種類のオリゴ糖が含まれている商品を選ぶこと。
複数の種類のオリゴ糖がブレンドされていれば、そのぶん自分の腸内のビフィズス菌と上手くマッチする可能性が高まるのが理由です。
かわしま屋でも、初めての方にも自信をもっておすすめできる7種類のオリゴ糖を配合した商品をご用意していますので、ぜひこの機会にお試しください。
かわしま屋「オリゴ糖 (粉末) 腸活シンバイオティクス」はこちら
オリゴ糖についてのQ&A
- 1日にどのくらい摂取するとよいですか?
- 1日の摂取目安量はオリゴ糖の種類にもよりますが、2〜10gとされています。他の食品からの摂取量も考えて、適量を摂取してください。
- オリゴ糖と食物繊維の違いはなんですか?
- オリゴ糖も食物繊維も、腸内環境の正常化を助けるはたらきがあります(プレバイオティクス)。オリゴ糖は糖の一種ですので、摂り過ぎには注意が必要です。
- オリゴ糖とはちみつはどちらが体に良いですか?
- それぞれオリゴ糖にはオリゴ糖の、はちみつにははちみつの良さがあります。ご自身の目的に応じて使い分けることをおすすめします。なお、はちみつの効果効能についてはこちらのページをご覧ください。
- オリゴ糖はブドウ糖や果糖とどう違うのですか?
- ブドウ糖や果糖は糖質の最小単位である「単糖類」です。オリゴ糖は単糖が2~10個程度(一般的には3個以上)結びついたもので「少糖類」に分類されます。くわしくは「オリゴ糖とは?」の章をご覧ください。
- オリゴ糖は人工甘味料なのですか?
- オリゴ糖は人工甘味料ではありません。
オリゴ糖は砂糖の仲間で、天然甘味料の中でも食品に分類され、母乳や野菜の中にも含まれる成分です。
- オリゴ糖を砂糖の代わりに使うことは可能ですか?
- 可能ですが、砂糖と同じ甘さにするためには多量のオリゴ糖を使う必要があるかもしれません。また関連して、市販のシロップ状のオリゴ糖には別の甘味料が添加されているものも少なくありません。選ぶ際に成分表示を確認すると良いでしょう。
- 副作用はありますか?
- 一度に大量に摂取すると下痢をする、また、ガスが溜まってお腹がゴロゴロ鳴ったり、頻繁におならが出ることもあります。現在、難消化性のオリゴ糖に関しては下痢以外の副作用はないとされています。
- 赤ちゃんでも食べられますか?
- 赤ちゃんにあげる時期の目安は生後6か月、離乳食開始以降からです。乳児用の商品もありますが、そうでない場合は少量から始めて様子をみるようにしてください。
- 糖質制限をする場合、オリゴ糖もやめた方がいいですか?
- 粉末・錠剤タイプのオリゴ糖で、他の糖質が含まれていなければ摂取しても問題ありません。糖尿病などの疾患や症状をお持ちの方はかかりつけの医師に相談してから使ってください。液状の場合は、砂糖など他の糖質が含まれる可能性が高いのでチェックしましょう。
参考文献:
奥 恒行「オリゴ糖の機能性と食品への応用」ILSI No.67(2001)
「ビフィズス菌による「整腸作用」と「免疫調節作用」乳酸菌ニュース 2014 夏季号(2014)
「ガラクトオリゴ糖とその機能性」ヤクルト SCIENCE REPORT NO.22
久保亜希子「酵素が作るオリゴ糖・多糖」生物工学 第97巻 第3号(2019)
「〔トクホ〕ごあんない 2019年版」公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(2019)
●管理栄養士からのコメント
腸内環境を善玉菌優位にするために、オリゴ糖や食物繊維、乳酸菌などを日々の食事から積極的に摂り入れることがおすすめです。
玉ねぎやゴボウ、ヤーコン、バナナなどのオリゴ糖を豊富に含む食材を意識して食べることはもちろん、甘みづけとしてシロップや顆粒タイプのオリゴ糖を使用するのもよいでしょう。
ただし、オリゴ糖の中には別の糖類や食品添加物が含まれているものもあるので、選ぶ時に注意は必要です。
管理栄養士プロフィール
◎亀崎智子
管理栄養士・マスターファスティングコンシェルジュ「食べ方」と「出し方」をお伝えするかめごはんの料理教室を主宰。(福岡市)
コンビニなどの商品開発業務に従事した経験から、食の大切さに気づく。
現在は4歳双子の男の子を育てながら、ストレスフリーにゆるいナチュラル生活の実践の仕方をお伝えしています。
昔ながら季節の手仕事や発酵食品、オーガニック食品などの取り入れ方が得意です。
▼公式サイト
ブログ:http://kamegohan.com/
Instagarm:kamegohan0528
オリゴ糖のおすすめ商品
かわしま屋おすすめの商品をご紹介いたします。
オリゴ糖(粉末)|9種のオリゴ糖+乳酸菌・ビフィズス菌+食物繊維を独自配合でブレンドした、腸活にオススメのオリゴ糖粉末。ヨーグルトや飲み物にぴったりな、ほんのり優しい甘み。
- 価格
- 3480 円
- 在庫数
- 残り68個
商品ページはこちら
特性の異なるオリゴ糖である、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖とイヌリンをブレンドさせた健康的なシロップ。使いやすいパウチタイプ。
- 価格
- 1780 円
- 在庫数
- 残り95本
商品ページはこちら
お買い得価格の定期便コースはこちら。

特性の異なるオリゴ糖である、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖とイヌリンをブレンドさせた健康的なシロップ。使いやすいパウチタイプ。
- 価格
- 780 円
- 在庫数
- 残り89個/限定95個
商品ページはこちら
特性の異なるオリゴ糖である、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖とイヌリンをブレンドさせた健康的なシロップ。使いやすいパウチタイプ。
- 価格
- 1080 円
- 在庫数
- 残り176本
商品ページはこちら
おすすめのプロバイオティクスの商品
「プレバイオティクス」であるオリゴ糖は「プロバイオティクス」と一緒に摂取することがおすすめです。かわしま屋で取り扱うおすすめの「プロバイオティクス」の商品はこちら。
日本古来の発酵食品のみを原材料とした、植物性乳酸菌のパウダーです。飲みやすい微粉末。毎日続けて腸から健康に!
- 価格
- 4580 円
- 在庫数
- 残り0個
商品ページはこちら
記事に関するご感想はメールにてご連絡ください
株式会社 東旗

〒208-0034 東京都武蔵村山市
残堀4-17-8
会社概要を見る
メールでのお問合せはこちら

電話でのお問い合わせは
受け付けておりません
Author Profile

編集スタッフ 川口
商品ページ・コンテンツ担当。1児の母。イヤイヤ期まっ盛りの息子の子育てに奮闘中。趣味はヨガとおいしいラーメン屋めぐり。鶏皮が苦手。
かわしま屋の最新情報は、SNSでチェックできます♪
こちらの記事もオススメ
「妊娠中に玄米を食べていいの?」と気になる方も多いはず。この記事では、玄米と妊娠中の食事について、ていねいに解説。妊娠中におすすめのレシピや離乳食と玄米の関係についても紹介します。
ビタミン、食物繊維、ミネラル…。さまざまな栄養をバランスよく含んでいる玄米。白米と置き換えるだけで、日々の食生活に手軽に栄養をプラスできると人気です。玄米の栄養と効能を中心にご紹介します。
毎日いただくものだからこそ、気になるお米のカロリーや糖質。
玄米と白米だけでなく、さまざまな主食と比較し、そのダイエット効果を検証してみました!
栄養価の高さから完全栄養食とも言われる玄米。この記事で、白米との違いや健康・ダイエットの効果効能、さらには美味しい炊き方や最近注目の発芽玄米など、気になる情報をまとめて解説します。
キノコで「菌活」はじめませんか?免疫アップしながら美容効果が期待できる簡単菌活レシピにをお届けします。
腸内環境を整えて健康なカラダや美肌を目指すために行う腸活。腸活って具体的にどうすればよいの?腸内環境を整えるには何が大切?など、気になる疑問について消化器専門のドクター・大竹真一郎先生にお話をうかがいました。
あなたの健やかな生活に、大竹先生のお話をぜひお役立てください。
新着記事をまとめてチェック!
健康のために玄米ご飯をはじめたいけど、選び方や炊き方がよく分からないな。そんなときに読んでほしい「玄米のはじめ方」について記事をまとめています。玄米生活を失敗しないためのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「妊娠中に玄米を食べていいの?」と気になる方も多いはず。この記事では、玄米と妊娠中の食事について、ていねいに解説。妊娠中におすすめのレシピや離乳食と玄米の関係についても紹介します。
白米と玄米の良さを兼ね備えた「発芽玄米」。
この記事で、炊飯器での炊き方から土鍋や圧力鍋での炊き方、さらには白米と混ぜる方法や、美味しくない場合に考えられる原因まで幅広く紹介します。
玄米を水に浸けて発芽させる「発芽玄米」。
この記事で、発芽玄米の簡単な作り方や作った後の保存方法、さらには発芽を確認するポイントや発芽しない場合に考えられる原因まで幅広く紹介します。
玄米を水に浸して作る「発芽玄米」。今回は、発芽玄米って白米や玄米と何が違うの?という疑問や、自宅でできる簡単な作り方(炊飯器・圧力鍋)や失敗しないコツ、気になる栄養素やカロリーと健康効果、デメリットについてご紹介します。
ここ数年話題の酵素玄米。既製品でパックのものを買う人もいれば炊飯器をつかって自分で作る人もいます。かわしま屋の […]
ルイボスティーの効果・効能とは|副作用は?どんな味なの?...
15,328ビュー


ごぼう茶の効果効能。ダイエットや便秘に効く?作り方もご紹介...
9,298ビュー


宿便ってどんな便?家で宿便を出す食材やサプリ、方法とは...
8,736ビュー


毎日一匙のマヌカハニーで健康生活! マヌカハニーの効能や選び...
8,695ビュー


甘酒の正しい飲み方とは?飲み過ぎには要注意!?健康効果・効能...
7,711ビュー


玄米のカロリーと糖質|白米や雑穀米との違いを比較してみました...
6,928ビュー


ジャスミン茶にカフェインは含まれる?効果効能・副作用とは...
6,536ビュー


シナモン|5つの効果・効能と許容摂取量、美味しいレシピご紹介...
6,221ビュー


オートミールのおいしい食べ方とアレンジレシピ|豊富な栄養、気...
5,985ビュー


てんさい糖は体に悪い?カロリーや糖尿病に対する効果も検証しま...
5,638ビュー


MCTオイルの効果とは?ダイエットに有効?おすすめの使い方も...
5,498ビュー


良質なココナッツオイルとは|4つの効果と様々な活用法ご紹介...
5,278ビュー


オリーブオイル5つの効果|飲むと良いの?カロリーなどは...
4,441ビュー


酢の健康効果とは?飲み過ぎのデメリットと注意点をご紹介...
4,076ビュー


杜仲茶の効果・効能。杜仲茶はノンカフェイン?副作用はあるの?...
3,959ビュー


亜麻仁油が持つ健康効果と副作用のリスクとは?えごま油との違い...
3,798ビュー


コンブチャの効果と作り方|口コミどおりの効果はあるの?...
3,724ビュー


はちみつの効果・効能|まるで万能薬?栄養素がこんなに!...
3,703ビュー


黒にんにくの効果・効能とは|作り方や効果なしと言われる要因を...
3,609ビュー


黒砂糖・黒糖の健康効果は?黒砂糖を使った簡単レシピもご紹介...
3,480ビュー